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Typhoon Bolaven simulation
the K computer

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気候研究分野では、観測・理論とならぶもう一つの手法として有力な方法がシミュレーションです。1990年代以降、IPCCレポートで報告されてきた地球温暖化問題では、数値計算によって未来の投影することで、環境のアセスメントが行われてきました。しかしながら、計算機性能の制約から、モデルの信頼性はまだ成熟したとは言えません。本研究チームでは、今後の気候シミュレーションの方向性を示唆するような先駆的な研究を行います。今まで以上にモデルの信頼性を向上させるため、より原理的な物理法則に基づく気候モデルの構築を目指します。このようなモデルは莫大なコンピュータ資源を必要とします。したがって、コンピュータの能力を出来るだけ引き出すように設計する必要があります。近年のスーパーコンピュータの発達は目覚ましいものがありますが、それを有効に利用するためには、ハードウェア研究のみならずソフトウェア工学の面でも新たな計算手法が必要とされています。もはや、気候問題の解決は、気候研究コミュニティーに閉じたスタイルでは限界が見えています。本研究チームは、他分野の計算科学者、計算機科学者と連携を図ることで、次世代の気候モデルとして有効な手法を研究開発します。

現在は、「富岳」コンピュータの上で、上記の基盤的研究の確立を目指していますが、我々のチームはポスト「富岳」以降を睨みながら、今後のHPCの研究開発動向を踏まえた観点からの研究開発を指向しています。このような研究は、最終的には他の科学分野への貢献につながると強く信じています。

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